みなさん、こんにちは
多幸@キシュランガイドです。

仲間内で行っているドラフト会議が終了しました。
細かいところはのちほど追記しますが、ひとまず指名リストを作成します。

※2020年の日本ダービー開催日までを期間とする、POGに参加する一個人の見解が記載されております。
未確定・未確認の事項もございますことを、あらかじめご承知おきください。


1位
【抽選】1/2
リアアメリア 牝
栗東・中内田充正厩舎
父:ディープインパクト
母:リアアントニア
馬主:シルクレーシング(募集価格 7000万)
代表兄姉:なし(1歳上に角居厩舎の全姉が居るが、未勝利戦で二桁着順続き)
◇ドラフト前日の楽勝振りを見て、抽選覚悟で勝負。
結果としてそれが功を奏した感じ。
掛かりやすい気性と、本気を出さずに8馬身付けた相手のレベルがどうだったのが、今後のポイントになってくる。でも同日の鳴尾記念を勝ったメールドグラースが上がり34.6。
この馬はマイル戦でスローの瞬発力勝負であることを差し引いても、上がり34.4を追わずに出すんだから、メンタル面以外でさして嫌う理由も無いと考えました。
シルクの会員である諸兄の評価も「今年のシルクでは最上位だが、全体のレベルと比べたらどうかは未知数」とのこと。
オークス向きではないのかもしれないが、中内田充正厩舎が殻を破るとしたら・・・の期待もこめつつ指名。


(これより完全ウェーバー方式、昨年4位だったので8人中5番目に指名)

2位
ダノンフォルツェ 牡
厩舎未定
父:ロードカナロア
母:インディアナギャル
馬主:ダノックス
代表兄姉:全兄 ダノンプレミアム(2017 朝日杯FSなど)
◇この兄弟は私が参加するPOGとも縁が深い。そんな中、ロードではなくてダノックスの野田オーナー所有&ケイアイファーム生産と、過去のパターンどおりならパーフェクトな存在。
厩舎は未定だけど、9割がた中内田充正厩舎でしょうか。
ただし「三振かホームラン」の三振の可能性も考慮して2位になっただけ。
細かいところは後述しますが、とにかく目の付け所が全員被るのなんの。
全員取りたい馬を満足に取れない制約が発生したので、ここからはベストと言うよりモア・ザン・ベターの戦術になります。


3位
リズムオブラヴ 牝
栗東・藤原英昭厩舎
父:ディープインパクト
母:ミュージカルウェイ
馬主:シルク・ホースクラブ(募集価格 8000万)
代表兄姉:ミッキークイーン(2015 オークス)
◇昨年はランフォザローゼスを3位で指名したのだが、エアグルーヴから派生する牝系の産駒は他の先輩が一巡目で指名。
少しでも長打を狙いたい順位で、せめて重賞勝ちか重賞2着を2回するつもり。
姉の成長曲線を考えると、昨シーズンで言うラブズオンリーユーのような活躍が出来れば言うことなし。
その為には牝馬でGI勝ちの無い藤原英昭調教師がどこまで健闘してくれるのか。実績だけで言えば適任じゃないけど、それを承知済みで一気に殻を破る期待も込めて。


4位
カトゥルスフェリス 牝
美浦・藤沢和雄厩舎
父: ディープインパクト
母:ステファニーズキトゥン
馬主:サンデーサラブレッドクラブ(募集価格 8000万円)
代表兄姉:なし
ところが、痛恨の指名ミス。事務局に取り直し依頼。(母名を間違える)
これは同じく4位で指名したほかの先輩に指名権が確定。
なので、全体が確定してから21位を4位扱いとして、改めて指名。


メリディアン 牝
栗東・友道康夫厩舎
父: ロードカナロア
母:パーフェクトトリビュート
馬主:ロードホースクラブ(募集価格 2700万円)
代表兄姉:なし
ロードカナロア×せめてサドラーズウェルズのある牝馬と言う点で指名。
今のところでは三振9割ヒット1割と言う感じですが、ケイアイファームでは徐々にでも成長が見られている。
早期デビューは無理そうでも、兄弟や母に比べたら気性はマシと言うところ。
この2点があるだけ救いなので、まずは母の産駒JRA初勝利を狙ってもらいましょうか。出来れば1勝クラス卒業もしてくれたら言うことなし。


5位
スパングルドスター 牝
美浦・藤沢和雄厩舎
父:ディープインパクト
母:スタセリタ
馬主:社台サラブレッドクラブ(募集価格 1億円) 
代表兄姉:半姉 ソウルスターリング(2016 阪神JF、2017 オークス)
◇全姉のシェーングランツが5000ポイントを獲得するなど、姉に関しては2/3で重賞勝馬。繁殖牝馬の質で言えば4位で取りたかったカトゥルスフェリスが上だと思えるフシもあるんです。
ですが、母の格で言えば今の時点ではスタセリタが上でしょうか。
あとはPOG本に載っている「普段は大人しい」が本当にそのままなら、シェーングランツより上の成績は期待できます。
少し呼びにくい名前なのは百歩譲るとして、やはり3歳春のメンタル面次第です。
それによっては仮にソウルスターリング級の活躍があったとしても、決して驚いてはいけませんね。


6位
ルナシオン 牝
美浦・藤沢和雄厩舎
父:ディープインパクト
母:ピラミマ
馬主:シルク・レーシング(8000万円)
代表兄姉:半兄 スワーヴリチャード(2017 共同通信杯、2017 日本ダービー2着)
◇正直イチかバチかでの指名。藤沢和雄厩舎になって成長途上にも関わらず馬体が減ったら、そりゃもうお終いでしょう。
ただ、440kgを何とか越すので精一杯だった全姉のルナステラと比べても、POG本が出た時点で459kgと体質面ではまだ幾分でもプラス。
それから姉は一口10万円→妹は一口16万円であることを考慮しても、姉より良い成績を残せる可能性は出て来ているのは、イチかバチかを後押ししてくれました。
シルク諸兄の評価も決して低くなかったんですが、「牡馬でこそじゃない?この兄弟姉妹は?」の評価があってこの順位で指名可能に。繰り上げて正解だったかも?

7位
ライティア 牡
栗東・石坂正厩舎
父:ディープインパクト
母:シンハリーズ
馬主:キャロットクラブ(募集価格 6000万)
代表兄姉:全姉 シンハライト(2016 オークス)
◇確かに母15歳時の産駒なので割引も必要だと思うが、シンハライトより4万高い一口15万円の募集が出来て居る事はマイナスに捉えない方がよいかと判断。
400kgを切るような馬体重も420kg台と、姉と同じぐらいまで成長してきたことを考えれば他人に行く前に獲るべきと言うことに。順位はこのあたりがギリギリだったかも。


8位
トゥルーヴィル 
栗東・斉藤崇史厩舎
父:ディープインパクト
母:レディドーヴィル
馬主:キャロットファーム(募集価格 8000万円)
代表兄姉:レプランシュ(2016 きさらぎ賞2着)
◇正直、繁殖牝馬の質を考えればここまでの成績が伸びないこと自体が異常であって、嵌まればデカい事と嵌まらない可能性も飲み込んだ上での指名。
全兄のレプランシュに比べたらかなり小柄なのが気になるところだが、走りは素軽く距離はマイル以上でやれるのは、5000万円で募集された兄が証明済み。
兄と似ないことと兄以上が確認できれば良かったんだけど、タイプが良い意味で違うことに一縷の望みをかけてみたい。
厩舎も成績が上がるかどうかはやや不透明でも、下がることは考えにくい関西の若手成長株。
2018-2019はクロノジェネシス(クイーンS)とノーヴァレンダ(全日本2歳優駿)と言う母父・クロフネで成功例があるが、母が芦毛のノーザンダンサー系(母父・ファスリエフ)と言うのが、吉兆であって欲しい。つまり、兄より募集価格が上と言うこと以外は数字の根拠も乏しい。


9位
ゴールドティア 牝
栗東・池添学厩舎
父:キングカメハメハ
母:ヒストリックスター
馬主:キャロットファーム(募集価格 6000万)
代表兄姉:半姉ハープスター (2016 桜花賞)
◇昨年までは池添学厩舎=割引が必要とは思っていたんですが、ハープスターを管理して定年で勇退された松田博資厩舎からスタッフが移籍?していたりとか、材料としてはプラスに振ることは出来ているように思えます。
私感では2018年3月に「馬術×競馬」を語ろうナイトでノーザンファームの吉田勝己代表とトークショーを行っているほど、元慶應(義塾大学)の馬術部主将と黄金期の元明治(大学)の馬術部主将と言う関係性に、もう少し今後進展があると考えています。
(具体例を言うと明治の先輩に当たる美浦の久保田厩舎・高柳厩舎をはじめ、馬を怪我させないように・競走馬生命を全うできるように、、、に最善を尽くす考えは、吉田代表とかなり似ていると感じます)
キングカメハメハよりはディープインパクトの肌が合いそうな血統ですが、4000万円で募集されたハープスターよりも高い募集価格が期待の現われとすれば、下振れを考えるより上ブレに期待したくもなりますって。


10位
サトノフウジン
美浦・堀宣行厩舎
父:ディープインパクト
母:コンテストグット
馬主:サトミホースカンパニー
代表兄姉:全兄 ギベオン(2018 NHKマイルC 2着)
◇堀厩舎ですから期間中の活躍は風任せになるしかありません。
ただ、里見治氏の近況を考えるとダービー制覇に今までのような情熱を注いでどうにかなるシーズンも、もしかしたら永くは無いのかな?と勝手に思っています。

まず一つに、本業のサミーが生き残れるのか。セガサミーホールディングスになってロゴも変わりましたし。
続いてセガサミーが所有するアマチュアスポーツ(社会人野球)は、2018年夏にそこそこ結果を出したこと。社会人野球でもかなり金は掛けていますからね。
それから個人的な主観で申し訳ないんですが、池江泰郎元調教師の動きがなんとなくざわついている感じで、顧問をお願いしている立場の人間との関係がこれまでどおり続くのか?が不透明に思えてなりません。
既にJRA-VANのPOGドラフト会議に今年も出演した際、全財産を注ぎ込んでディープ産駒を買ったと言う、今までよりも切実な馬主としての顔を見せていたんですね。
(1:34:30あたりから御覧下さい)



確かに菊花賞も有馬記念もサトノダイヤモンドで勝って、凱旋門賞にも挑戦した。
ただ、池江泰寿厩舎とは関係を続けていくはずなんですが、今年の一番馬は国枝栄厩舎に。
それから二番馬は矢作芳人厩舎に。
しかも両調教師が気に入ってたり絶賛していたりと、なんだか今までとは風向きが変わっているよう様に感じます。
ひょっとしたら来年以降は、いろんな調教師が管理したいと思う馬を直接反映させていくんじゃないでしょうか。
それならば、堀宣行厩舎も現世代の3番手を預かり、なおかつフサイチパンドラのラストクロップまで預かるのですから、結果を残しておきたいと考えても不思議ではありません。

すべてが上手く行くなら日本ダービー終了までにポイントも稼いでくれると思いますが、少なくとも兄のギベオンが上と言うコメントではないので、そこに望みを掛けてみようかと判断しました。


11位
レシステンシア
栗東・松下武士厩舎
父:ダイワメジャー
母:マラコスタムブラダ
馬主:キャロットファーム
代表兄姉:なし
◇レコードのオマケつきで2歳女王に、桜花賞2着。さらにNHKマイルCでも2着。
想像以上の結果が出たのですが、あのメジロマックイーンを知る内田浩一元騎手(現:調教助手)が嬉しさを押し殺すように阪神JF前に

「今まで乗ってきた中でトップレベル」

と答えていたのは当然の実力でした。逃げられるダイワメジャー+サドラーズウェルズが入っているのは2018年の朝日杯FS&2019年のNHKマイルCを制したアドマイヤマーズと同じ。
Danzigが入ってるのは嬉しい誤算ですが、可能であれば母方にストームキャットかDanzigは欲しいですね。ちなみにマラコスタムプラダもアルゼンチンのGIを爆逃げで勝っていたとのこと。蛙の子は蛙、とはまさにこのこと。


12位
カイザーライン
栗東・藤原英昭厩舎
父:エピファネイア
母:アヴェンチュラ
馬主:キャロットファーム
代表兄姉:なし
◇実験失敗。ダートに下ろされたんじゃ白旗。
それにしても今年の藤原英昭厩舎はロマン枠だなぁ。

13位
ウインラディアント
美浦・畠山吉宏厩舎
父:オルフェーヴル
母:サマーエタニティ
馬主:ウイン
代表兄姉:半兄 ウインブライト(2019QE2C、香港C)
◇実験失敗。オルフェにステゴの代わりは無理でした(そりゃそうだ)
でも、ウインはオークスで2・3着、どうせ狙うなら牝馬だったね。
マイネルよりもウインの流れは、2020年代もちょくちょく来るんじゃないでしょうか。指名馬の割合としては絞って1割程度まででしょうけど。


14位
エバーマノ
栗東・藤岡健一厩舎
父:ディープインパクト
母:ソラリア
馬主:宇田豊氏
代表兄姉:全姉 カレンブーケドール(2019オークス2着、JC2着など)
◇偉大な姉と、全く違った結果に。オーナーが全然違っていたら全妹でも見向きもしなかった。なので、宇田オーナーだから指名したようなもの。



15位
ヴィオリーナ
栗東・中内田充正厩舎
父:ディープインパクト
母:レディアルバローザ
馬主:ロードHC
代表兄姉:全姉 オールフォーラヴ (2018 忘れな草賞)
◇全姉よりも2万円ほど高い募集金額で、同厩舎。実験をしてみたがものの見事に結果が出ない。
ただ、未勝利脱出まであと少しではあった。



16位
レイクマッジョーレ
美浦・土田稔厩舎
父:Raven's Pass
母:And Again
馬主:ゴドルフィン
代表兄姉:なし
◇タワーオブロンドンの活躍に、二匹目のドジョウを狙ったが・・・厩舎を見た瞬間に下位で行くしかないと腹を決めました。思っていたよりは結果が出ず。ゴドルフィンはもう少し露骨な厩舎選択をするときを狙うのが鉄則ですね。


17位
ベイサイドブルー
栗東・矢作芳人厩舎
父:ロードカナロア
母:ルージュクール
馬主:シルクレーシング
代表兄姉:なし
◇矢作先生のロードカナロアはどんなものかと思って指名。やはりサンデー系が一番でしたね。
未勝利脱出でとりあえず賞金を若干でも加算したのは良かったんですが、実はこの順位でもコントレイルが悠々取れていたので、やはり矢作先生の牡馬×SS系種牡馬は今後も要注目でしょう。


18位
ミヤマザクラ
栗東・藤原英昭厩舎
父:ディープインパクト
母:ミスパスカリ
馬主:金子真人HD
代表兄姉:全兄 マウントロブソン(スプリングS)
◇残り物には福が合った 第一段
目論見どおり重賞は勝ってくれたし、牡馬相手にもヒケを取らない走りもしてくれた。ただ、力んで走るので最後が甘くなるのはどうにもなりませんでした。
それでも両親とも金子馬でこの結果なら言うことありません。


19位
ストーンリッジ
栗東・藤原英昭厩舎
父:ディープインパクト
母:クロウキャニオン
馬主:金子真人HD
代表兄姉:全兄 ボレアス(2011レパードS)、全兄 カミノタサハラ(2013弥生賞)
◇芝の重賞で戦える片鱗は見せてくれました。
金子馬同士の配合で、こちらも残り物には福がある第二弾。
なんと、弟のヨーホーレイクが結構な評判なんだとか。
まぁ、未勝利と500万くらいは勝つでしょうけど・・・。


20位
デアリングタクト
栗東・杉山晴紀厩舎
父:エピファネイア
母:デアリングバード
馬主:ノルマンディーSC
代表兄姉:なし
瓢箪から駒にも程があるだろ!
鼻血出すぎたわ!
残り物には福がある 第三段でした。

リストの最後で牡馬の目ぼしいところは全部取ってしまったので、
牝馬が多くなるけどこの際良いか・・・って言う超なげやり消極的な指名だったんで、まさか岡田スタッドでメチャメチャ動いていたとは知らなんだ(笑)

指名リストにピックアップしたのは
①母馬とそっくりな名前の牝馬
②ノルマンディーの募集価格にしては牝馬で1760万と、それなりに値が張っていた(牡馬の最高額でも2400万)
③杉山晴紀厩舎なら、体調管理が上手と判断できる材料はあったので、1勝クラスでまだ潰しは利くだろう。
理由はこれぐらい。
オルフェーヴル産駒のキャロットの馬も考えたんだけど、やはりラッキーライラックの成功例と同じように「サンデーレーシングで募集しないオルフェ牝馬は一枚割引」となって、亥年で黄緑や水色に良い流れがいくかも?なんて思って指名したのでした。



だから、水色のノースヒルズ
矢作厩舎のコントレイルは取り逃がしましたよ。
優勝はほぼ決まったにしても、我ながら相馬眼は全然なっちゃいませんよ



四方山話としましては、他のメンバーに指名された有名どころのお話など
それからPOGを取り巻くいろいろな立場からのお話を伺いました。

・シルクレーシング
募集価格が高くて、サラリーマンにはなかなか手が出ない。
一時期のブームは終わった感がある
→それでもラウダシオンGI獲得。先輩が猛追しております。

・サトミホースカンパニー
命名法則を考えれば、全然食指が動かず。
しばらく様子見で良いかと。

・ハーツクライ産駒
やはりPOG情報屋の評判が高い模様。
前評判どおりにサリオス(朝日杯FS)、クラヴァジュドールなど活躍。
期間中にはリスグラシューがブッチギリでグランプリ連覇。
育てた経験のある厩舎が今後も注目(例:矢作・堀・中内田)

・若手調教師の成長に期待
栗東の若手は勿論、美浦の若手・中堅の調教師が牧場関係者と緊密に連絡を取り、馬を仕上げていく過程を綿密にしている模様。
良く言えば「助手上がりのセンセイは買い」、悪く言えば「ノーザンこけたらみなコケる」とのこと。2世調教師よりも、有力馬を手掛けていた調教助手が狙い目になってきそう。