みなさん、こんにちは
多幸@キシュランガイドです。

仲間内で行っているドラフト会議がそろそろ行われます。
その前に備忘録も兼ねて、調教師に関する私見をまとめて起きます

※2021年の日本ダービー開催日までを期間とする、POGに参加する一個人の見解が記載されております。
未確定・未確認の事項もございますことを、あらかじめご承知おきください。


<栗東> →美浦(関東)編はこちら
・池江泰寿 (調教助手・海外就業経験アリ・競馬関係者2世)
とにかく生産牧場とオーナーを分析しましょう。
それから、アフター・アルアイン(GI馬が引退したあと)の巻き返しは、結構な勢いのはず。
なので、過去の傾向を踏まえて臨むのが良いかと。
オルフェーヴル級の気性難もなんとかしてきた実績は伊達ではないにせよ、血統馬・高額馬、評判の高かった馬が結果を残せなかったケースも(厩舎の責任ではないものも含めて)結構あります。
一時は「ハードトレで角居厩舎の後塵を拝す」時期が長かったのも事実。
得意な時、嵌まった時の瞬間最大風速は、常時出せないことを念頭におきましょう。
嵌まればとんでもないのは事実。

・池添学 (調教助手・競馬関係者2世)
父は池添兼雄調教師、兄は池添健一騎手と言う家柄。身体が大きくなったため騎手過程に進まず。
競馬感の違いで家族間で言い争いも絶えないぐらいだが、それだけ芯のあるセンセイ。
明治大学馬術部元主将で、慶應義塾大学馬術部元主将の吉田勝己オーナーとはトークショーで一緒になるほど。
ここ数年では馬術を活かした調教・馴致がさらにレベルアップなるかどうか。ココが長年の課題。
(かなりのGIを勝っている兄と考え方が違うってところがポイント)

・石坂公一 (調教助手・競馬関係者2世)
父はまもなく定年、ジェンティルドンナでおなじみの石坂正調教師。
そこで調教助手→開業した羽月友彦厩舎で調教助手。
父は橋口幸次郎厩舎の調教助手だったため、九州県人の繋がりで「あなたもダービーを取れるんだから」と励まされてきた仲。
そしてそのJr.なので橋口ラインとも考えたくなるが、父の愛弟子は他にも平田修調教師が居たりもする。
出身が滋賀である時点で繋がりがあってもかなり薄めと考えた方が無難。POGで信頼されるようになるまではかなり時間を要すかも。

・石橋守 (騎手)
POG実績はまだ。数年で食指が伸びるような存在に・・・はならないかも。
それでもダービージョッキー、しかも堅実に勝ちは重ねている。

・梅田智之 (調教助手)
調教助手にレッツゴードンキを担当したこともある西原玲奈元騎手が居る。
レッツゴードンキやファンタジストの廣崎利洋HDとはかなり相性が良い。
長距離よりはマイル以下が主戦場だが、POG期間後の伸びしろを含めて距離がOKならば、供託先として候補に入れて良い。

・大久保龍志 (調教助手・競馬関係者3世)
父はナリタブライアンでおなじみの大久保正陽元調教師で、祖父は第3回日本ダービーで優勝した大久保亀治元騎手。自身は京都産大の馬術部出身。
ダービートライアルを人気薄で、忘れた頃に仕留める意外性はある。明確な青葉賞狙い・京都新聞杯狙いならアリ。

・大根田裕之 (調教助手・競馬関係者2世)
父は元騎手・元調教師の大根田裕也。
かつてはカルストンライトオでGI制覇をすることもあったが、POG期間中の活躍となると過度な期待は寄せられない。
但し、ヴェンジェンスがダート戦線で古馬になり距離を伸ばせるように、辛抱強く掛かり癖を改善したのは事実。
才能開花への執念は人一倍ではあるが、鍛えた馬を使うレースの展開を読んで、相手になると踏んだレースへぶつける事もしばしば。嵌まった時の威力はある。
芝・ダートともに2000m以上になると雲行きが怪しいので、ソレも込みなら指名はOK。

・奥村豊 (調教助手)
重賞として実施された葵ステークスをディアンドルで制覇。
自身は藤岡健一厩舎で調教助手をしていた縁もあり、藤岡兄弟が騎乗して好成績を挙げるパターンも今後増えてくる可能性アリ。過度な期待は禁物だが、マイル以下ならチャンスはありそう。

・音無秀孝 (騎手・調教助手)
騎手時代は通算100勝以下ながらノアノハコブネ(後にオレハマッテルゼでGIを制す小田切オーナーの所有馬)でオークスジョッキー。
九州出身繋がりでは、橋口Jr以上に繋がりがあってもはや橋口ラインと考えて良いぐらい。
2005年にカンパニーでGI勝ちをして以降、毎年のように重賞を勝つなど目覚しい活躍。但し、主戦場は古馬であることは事実。
2歳・3歳クラシックは隙間重賞を勝つスタンスで、これからも行くしかないか。

・河内洋 (騎手)
調教師としても300勝に、重賞6勝。それだけで十分です。
POGで特に強調材料なし

・北出成人 (調教助手)
アクティブミノルに、グァンチャーレ。
そして2020年はエーポスでフィリーズレビューも制覇。
POGで中盤から下位指名で行くなら問題ない実績は残してきた。もうしばらく、そう言うスタンスなら問題なし。
調教助手として大根田裕也→大久保正陽に師事。渋い血統でもキッチリ稼ぐ、若き職人肌。POG戦線でもっと評価されても良い。

・小崎憲 (調教助手)
森秀行厩舎で調教助手をしていたとのことだが、
POGではまだ食指を伸ばせる状況になし。

・昆貢 (騎手・調教助手)
騎手引退後に福島信晴厩舎で約10年調教助手。
このラインで言えば調教助手と厩務員の違いはあれど、森田直行調教師も同門。
POGで積極的に・・・とは行かないし、四位洋文調教師が騎手を引退し騎乗しない分、アウトサイダーとしての勢いも若干割引。
古馬になってからの成績は、文句のつけようが無い実績がかつては存在した。

・斉藤崇史 (調教助手)
アイルランド留学→ノーザンファーム林厩舎→松永幹夫厩舎出身
(レッドディザイア担当で海外遠征も経験済)
早速クロノジェネシス(しかもバゴ産駒)で荒稼ぎしたかと思えば、日本では新種牡馬扱いだったリアルインパクト産駒のラウダシオンでNHKマイルカップまで制する上々の出来。
ノーザンファーム生産か白老F生産で、5代血統のどこかにサンデーサイレンス&ミスプロ(またはファピアノ)があれば文句無し。
目下の課題は2200m以上の重賞ってとこだけだったが、マンオブスピリット が2019-2020シーズンでクリア。もはや少々のヤラカシはあるかもしれないが、特段嫌う理由は無い。

・坂口智康 (調教助手・競馬関係者2世)
父はエイシンヒカリやエイシンサニーでおなじみの坂口正則元調教師。
エイシンとの繋がりはあるけど、今後どうなるかは様子見。
坂口正則厩舎の同門と言うことなら、キズナやアーネストリーの佐々木晶三調教師が居るから、あと10年ぐらい様子見なのかなぁ・・・

・庄野靖志 (調教助手)
スワーヴリチャードできさらぎ賞を制するなど、期間内の成績は偶数年デビュー→奇数年の1~3月が勝負のスタンスなら一考。
2020-2021は、上ブレも下ブレもありそうな勝負どころ。

・清水久詞 (調教助手)
毛嫌いする必要は無いにしても、個人馬主の情報の薄い中、しかもかなりマイナーな種牡馬でも結果を出す。
実力以上に運も強い厩舎。
中距離~クラシックディスタンスを古馬になってから席巻するようなイメージ。POGでソレを望むのは酷だが、キタサンブラックの例があり無理だとは言えない。
最低限グッドルッキングホースであることは必要か。

・須貝尚介 (騎手・競馬関係者2世)
調教師の史上最速100勝達成記録を樹立。
ゴールドシップやジャスタウェイなどを担当、期間後を含めて活躍がバケモノ。
強いて法則を上げるなら、小さい音(ッとかャなどの文字)があるか、せめて冠名以外に「イ」の付く馬が理想的。
POG期間中にもう一段の積み増しが出来るかどうかの勝負どころだが、腕は確かなだけにそろそろ大暴れがあっても不思議ではない。

・杉山晴紀 (調教助手)
早速ケイティブレイブでダートGIを制したと思ったら、ノルマンディーのデアリングタクトで牝馬二冠。
疲労ケアの上手さ、戦うスイッチをより良く入れようとする姿勢は好感。
POGではマイナス要素が少ない分、牧場で動きの良さが目を引く馬が最優先。
ひょっとしたら母音のウ(クやスなども含む)と、濁点母音のウを両方兼ね備えた馬と相性が良いのかも?(なお、2020-2021ではそう言う馬名は居ない模様)

・鈴木孝志 (調教助手)
テイエムオペラオーで名を馳せた、岩元市三厩舎出身。
2020年に初重賞制覇、コルテジアできさらぎ賞を制したので、一応POG期間の実績はアリ。
GIでガシガシと言うイメージよりは、音無センセイとか北出センセイのような分類になるか。
それにしても母母にサンデーサイレンスがあったとは言え、母父ジャンポケで勝つんだから・・・馬の力以上に鈴木孝志センセイの実力もこれからしっかり計測しなきゃいけなくなるかも。

・角居勝彦 (調教助手)
もうすぐ家庭の事情で解散予定。
引き続き引退馬のサポート活動、応援しております。
中尾謙太郎厩舎→松田国英厩舎と渡ってきた経験からか、とにかく可能な限り実践的なハードトレ。
主な門下生として吉田直弘調教師、村山明調教師。
終盤には所属として森裕太朗騎手、林満明調教助手(元障害騎手)。
それから辻野泰之調教師・吉岡辰弥調教師と、チームマツクニ・チームスミイはまだまだ健在の様子。

・高野友和 (調教助手)
松田国英厩舎出身、つまりチームマツクニ。
チームスミイと同様のハードトレと考えても良い。
噛み合わないこともあるが結果は出してきた厩舎。POG期間は重賞2勝、あまり下駄は履かせられなくても、中盤から下位で指名するのはOK。
牝馬での実績もあり、ここ最近の成績が額面どおり・・・と甘く見ないほうが良い。

・高橋義忠 (調教助手)
個人馬主で期間後の重賞・GI実績はある。
POGでは食指が動かないが、長い競走馬生命になるなら供託先としては十分信頼を置けるレベル。
3000m以上で無ければ幅広く活躍馬を出しており、あとはPOG期間の実績だけあれば。

・高橋亮 (騎手)
POG期間中の成績はまだ。
期間後なら重賞は2勝しているのを良い方に解釈して、イメージ先行とならない様に注意。

・武幸四郎 (騎手・競馬関係者2世)
ファルコンステークスとは言え、POG期間の重賞勝ちあり。
3歳になってから、トライアル限定で暴れる立ち位置が現役時代を髣髴とさせる。
指名候補にするのは問題ないが、皮算用は半分程度と考えておくのが無難。

・辻野泰之 (調教助手)
チームスミイ、実際にPOG戦線へ出てくるのは早くて2021年以降のドラフトだが、強い馬の背中やステップを知っているだけにいきなり・・・の可能性も十分。
同門の吉岡辰弥厩舎と同様、マイナス要素はほぼなしと考えるのが自然。

・角田晃一 (騎手)
騎手過程に息子さんが在籍。
ダービージョッキーとしてそろそろステップアップしてきても不思議では無い頃。
2019年にイベリスでアーリントンカップを制覇。
もうベルカントだけの調教師ではないはず・・・だが、どうしてもGIでは押しの弱さを感じる。1800m以上で活躍していけるか、距離の壁もまだある。

・寺島良 (調教助手)
大久保龍志厩舎→チームマツクニ。
屋台骨のキングズガードが引退して正念場だが、様子見よりは少し長い目で見るのがベター。
まだまだこんなもんじゃないかも。マイル以上の距離となると、正直実績はこれから。

・ 友道康夫 (調教助手)
オーナーと一緒に感動のあまり号泣するシーンも印象的だが、とにかく大舞台で強い。
チームマツクニでもある。
ハードトレに加えてコンディション管理もかなりハイレベル、馬体はギリギリまで追い込むなど能力の限界突破を果てしなく試みる姿勢は好感。
ダービーをマカヒキ、ワグネリアンで制したように金子真人HDとは好相性。
牝馬でもかなりのものだが、やや牡馬偏重。

・中内田充正 (調教助手・海外就業経験アリ)
橋田満厩舎出身。
なんでもこなせる万能さは、海外に出て名伯楽の元で仕事をしたのもある。
さらに藤原英昭厩舎、角居勝彦厩舎で厩舎経営について学んだのもあって、良いとこ取りのハイブリット。
マイルから2000mの重賞を、これでもかとばかりに席巻する。
その分、オークスやダービーでは信じられないような惨敗も多い。それを承知で指名ならOK。
過去の実績ではケイアイファーム産で、ロードとダノックスで迷ったらダノックス、ではあった。

・西村真幸 (調教助手)
友道康夫厩舎から岩元市三厩舎へ渡り歩いて開業。
タイセイの田中オーナーの重賞を2個も獲得するなど、POGに関しては嵌まればかなりの破壊力であることは間違いない。
差し馬に偏重しやすい傾向はあるが、重賞で勝つ時は交わす脚色・手応えが他と違うのも特徴的。重賞1つ勝てれば御の字と計算する指名馬なら問題なし。

・藤原英昭 (調教助手)
池添学調教師曰く「困ったら、まず藤原先生の元へ相談」と言うほど、学生馬術出身者にとっては神同然の存在。
牡馬ではエイシンフラッシュでダービー、エポカドーロで皐月賞も制しているが、牝馬はPOG期間以降に活躍するケースが多くなっている。
強いて法則を上げるなら、須貝尚彦厩舎同様に小さい音(ッとかャなどの文字)があること。
それから何でも通じるわけではないにしても、クラブ馬の場合は名前がイタリア語と言うのも何気に結構アツい。他厩舎の追随を許さないほどの、一戦必勝態勢。

・松下武士 (調教助手)
様々な栗東の厩舎で調教助手を経験。
メジロマックイーンの背中を知る男・内田公一元騎手が、調教助手を務めていることでも知られる。
ここまではPOG期間に牝馬で重賞を制し、レシステンシアで2歳女王にもなった。
母または母母がせめて(海外でも良いので)GI勝ちが欲しいところ。
GIで際どい差で負けたぐらいの血統じゃないと、勝負にならない気もする。

・松永幹夫 (騎手)
波はあるが、大きなところを狙うならノーザンファーム生産の牝馬。
牡馬はせめて両親がGI馬
もしくは父父・父母・母父・母母自身またはその父がGI馬
これぐらいのフィルターは必要になりそう。期間内の海外遠征経験もあり、下ブレ上ブレ込みでも信頼して良い厩舎。

・安田翔伍 (調教助手・競馬関係者2世)
父の安田隆行厩舎で約14年助手を務める
重賞3勝はいずれもダート、父の路線を継承か。POG期間でどれほどのプラスになるかは未知数。
積極的に指名リストを占めていくにはまだまだ時間が欲しい。

・安田隆行 (騎手)
得意分野はダート戦線・芝の短距離・牝馬のマイル。
POG期間内に超特大ホームラン級の大活躍と言う訳じゃないが、それでも強敵が居ない間にマイル以下の重賞をバシバシ獲って行くイメージ。
騎乗していたトウカイテイオー、管理していたトランセンドに、ロードカナロア。
こう言う馬の強さと、乗り役としてのレースが上手い下手のジャッジが的確。
得意なところだけでどうにかなってしまうのは、中内田充正厩舎に通じる感アリ。
ダービーを狙う指名馬だとどうかと思うが、マイルで行われるGIを大目標にする候補なら、指名は全く問題なし。2019年にはJRA最多勝利調教師賞を受賞。

・矢作芳人 (調教助手・競馬関係者2世・海外就業経験アリ)
サンデーサイレンス系なら全幅の信頼、これ以上の言葉は要らないかと。
敵は競走馬の怪我よりも、師の健康状態
(本当にご自愛ください、あなたは日本競馬会の至宝です)
レース後の疲労回復、ローテーションの選定、馬場状態が悪い時には追い切りをかけない事も考えるなど厩舎スローガンの「一銭でも多くぶんどる」を地で行く。
期間中のGIは阪神JFと桜花賞だけがまだ。それ以外は獲得している。2020年には命名法則から飛び抜けたコントレイルで2度目のダービー制覇目前。

・吉岡 辰弥 (調教助手)
チームスミイ、当然これからの積み増しはあると考える。
仮にだが、同じように芝の重賞を勝っていない若手調教師と比較するとしたら、チームスミイ・チームマツクニである分有利。
とある顕彰馬と殆ど同じ配合が入厩予定だが、こりゃもう角居厩舎に供託されたのと同じと考えたくもなります。仮に上位で消えたとしても、なんら不思議じゃないでしょう。
元騎手の田嶋翔調教助手も在籍している模様



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