みなさん、こんにちは
多幸@キシュランガイドです。
こちらのページでは厩舎別の考察を行います。
今回は 矢作芳人厩舎 です。
※POGに参加する一個人の見解が記載されております。
一部未確定・未確認の事項もございますことを、あらかじめご承知おきください。
私個人の感想ですと、厳しい人だけど馬や人を見る力はかなりのものだと思っています。
そして、義理人情に深く温かい人間味もあります。
所属している坂井瑠星騎手をオーストラリアへ武者修行させては、
一時帰国した際に良い騎乗をして、滅多には褒めない師が「少しは成長してきた」と認める場面があるなど、
甘やかせはしないけど妥協をしない姿勢が徹底していますよね
この厩舎、嫌いじゃないです。
少し前にデータを出していますが、本当に勝ち星だけで言えばナンバーワン。
(栗)矢作芳人 122- 97- 89- 764/1072
勝率 11.4%
連対率 20.4%
複勝率 28.7%
出走回数が1000回を越える唯一の厩舎ですから、勝率はどうしても薄まってしまうんですが・・・でも、なんとか勝たせようとして使ってくれる姿勢は好まれているように思います。
仮に一口馬主で預けるにしても、馬主側から信頼を置かれる理由・・・分かる気はしませんか?
ちゃんとレースには使ってくれる
これって結構大事なんですよね。
過去5年間のデータも載せておきますが、期間中のレース数が安定して170レースをゆうに超えています。
レース検索 年・年月別集計
年・年月 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
2017年 | 18- 16- 10-132/176 | 10.2% | 19.3% | 25.0% |
2016年 | 22- 22- 17-147/208 | 10.6% | 21.2% | 29.3% |
2015年 | 25- 26- 17-141/209 | 12.0% | 24.4% | 32.5% |
2014年 | 30- 12- 18-158/218 | 13.8% | 19.3% | 27.5% |
2013年 | 16- 22- 15-124/177 | 9.0% | 21.5% | 29.9% |
さて、ここからが矢作芳人厩舎の分析となるのですが、
傾向を探ると、どうやら分かりやすく傾向は出ているようにも感じます。
そこに仮説を立ててあらかじめ定置網を張り、一網打尽にするような戦略が合いそうです。
POGの戦略としては人気にもなりやすい厩舎ですが、
1位よりは2位・3位あたりで脇を固めるように、
賞金をしっかり稼いでくれそうな2歳馬を指名するのが理想的だと考えます。
これをまとめますと・・・
・ポイント荒稼ぎタイプと、コツコツ稼ぎタイプの違い
・馬主×生産牧場で狙い撃ち
矢作芳人調教師も一度日本ダービーを獲っていますし、
最近では2014年・2016年と2度の年間最多勝利厩舎を獲得していますので、
POGではダービー馬を探すよりも
「期間中に中距離ヒッターで、4000ポイントを獲りに行く」
を目標にするほうが手堅いのではないでしょうか。
では、まず
・ポイント荒稼ぎタイプと、コツコツ稼ぎタイプの違い
についてご説明します。
過去20年間(1998年以降)の期間内獲得賞金上位を15頭出してみますが・・・
レース検索 馬別集計
馬 | 着別度数 | 賞金合計 | 1走当賞金 | 平均着 | 平人気 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープブリランテ | 3- 2- 1- 0/ 6 | 24900万円 | 4150万円 | 1.7着 | 1.7人気 | |
グランプリボス | 4- 0- 1- 2/ 7 | 22910万円 | 3272万円 | 2.6着 | 4.0人気 | |
リアルスティール | 2- 2- 0- 1/ 5 | 13400万円 | 2680万円 | 2.0着 | 1.8人気 | |
リスグラシュー | 2- 3- 1- 1/ 7 | 11860万円 | 1694万円 | 2.3着 | 2.0人気 | |
ダイワバーバリアン | 2- 2- 2- 4/10 | 10700万円 | 1070万円 | 3.0着 | 2.9人気 | |
ステイフーリッシュ | 2- 0- 1- 2/ 5 | 7900万円 | 1580万円 | 5.0着 | 6.0人気 | |
グランプリエンゼル | 3- 1- 1- 3/ 8 | 5730万円 | 716万円 | 4.3着 | 6.1人気 | |
スーパーホーネット | 2- 1- 1- 4/ 8 | 5500万円 | 687万円 | 5.1着 | 6.6人気 | |
キョウエイアシュラ | 2- 1- 0- 7/10 | 5330万円 | 533万円 | 5.0着 | 6.3人気 | |
ラナンキュラス | 2- 1- 0- 3/ 6 | 5150万円 | 858万円 | 4.8着 | 2.5人気 | |
キャンディバローズ | 2- 1- 1- 2/ 6 | 4880万円 | 813万円 | 4.8着 | 4.2人気 | |
オールザゴー | 3- 2- 0- 3/ 8 | 4830万円 | 603万円 | 3.3着 | 4.4人気 | |
エイムアットビップ | 2- 3- 1- 3/ 9 | 4780万円 | 531万円 | 4.6着 | 3.3人気 | |
キョウエイギア | 3- 1- 3- 2/ 9 | 4640万円 | 515万円 | 2.7着 | 3.8人気 | |
ヘニーハウンド | 2- 0- 0- 1/ 3 | 4600万円 | 1533万円 | 4.7着 | 5.0人気 |
ソート:賞金合計順
・・・となっていまして、特に上位を占めている馬にはある共通点があるんです。
ディープブリランテ
グランプリボス
リアルスティール
リスグラシュー
ダイワバーバリアン
ステイフーリッシュ
グランプリエンゼル
ちょっといくらなんでも出来すぎじゃないですか?
もちろんリが付いているのに、全く勝ちあがれていない馬だって結構居ます。
そこで血統面での傾向も付け加える必要があります。
父はサンデーサイレンス系(ディープインパクトやハーツクライが理想)とした場合、
以下の条件に当てはまる「リ」の付く馬なら、矢作厩舎での活躍がさらに見込めるようになると考えています。
①母方にはナスルーラ系(ボールドルーラー系を含む)が必須。
②母方の5代血統表に、ノーザンダンサー系の血が必須
代表例としては、Nureyev、Lyphard、Caerleonのいずれかが欲しい。
③母方にネイティヴダンサー系もしくはミスタープロスペクター系がある。
※牝馬の場合のみ、過去に父方に①②③があり、母父サンデーサイレンスでも成功例はあり。
ポイント荒稼ぎをするケースはこれから増える事は当然考えられますが、
これぐらい大胆に戦略を練らないと、余計な力を不必要に使ってしまいます。
コツコツ稼ぐ事は可能。
②はNijinskyでも可になるが、Storm catだけでは物足りない感じです。
特に③は、父がネイティヴダンサー系・ミスタープロスペクター系で、未勝利をしっかり勝ちあがることが多い傾向に感じています。
→この傾向の場合、2018-2019の該当馬は
ラヴズオンリーユー
のみです。
全兄は矢作厩舎のリアルスティールと文句のつけようが無いんですが、
その後牡馬でも牝馬でもパッとした成績を残せていないのと、
なんだかセレクトセールで高額落札されるだけ・・・って気がして仕方が無いんです。
そう言う野暮な考えをそろそろ吹き飛ばされそうな予感もするんですが、仮に今年も母ラブズオンリーミーのこの馬が賞金をガシガシ稼げなかったとしても、
ここでも言えない様な情報を、信じてよかったみたいだなぁ
と思うまでです。
マル外ですとギリギリ Tashzaraの16 と、モズエロイコ が該当する程度。
今年は日本ダービーまでの期間でポイント荒稼ぎタイプが居なかったとしても、これは責める筋合いもありません。
続いてはこちら
・馬主×生産牧場で狙い撃ち
です。
主な馬主さんで言うとこのような傾向があります。
<個人>
・田中成奉氏(タイセイの冠名)
2013年以降は6/12、つまり5割の勝ち上がり率。かなり優秀な数字。
ただそのあとにポイントが伸び悩む傾向もあり。
ノーザンファーム生産の場合は、先程の①②③が全てそろっているのが理想系。
父がマンハッタンカフェでもしっかり成功している。
ポイントをコツコツ稼ぐと言うことであれば、ひょっとしたら社台ファーム生産がオススメになってくるかもしれません。
こちらは③母方にネイティヴダンサー系もしくはミスタープロスペクター系がある だけでも成功しています。ちなみに父ダイワメジャーのタイセイサミットが活躍したケースです。
レース一覧・調教師:矢作芳人/馬主(レース時):田中成奉/調教師:矢作芳人 生産者別集計
生産者 | 着別度数 | 1走当賞金 | 賞金合計 | 平均着 | 平人気 |
---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 6- 1- 3-21/31 | 203万円 | 6295万円 | 6.6着 | 6.7人気 |
社台ファーム | 2- 2- 1- 3/ 8 | 467万円 | 3740万円 | 3.3着 | 3.9人気 |
下河辺牧場 | 1- 0- 1- 0/ 2 | 315万円 | 630万円 | 2.0着 | 6.0人気 |
ソート:着別度数順
・猪熊浩次氏(バローズの冠名)
こちらも2/4で5割の勝ち上がり率。
英字にした時の名前が「y」で終わる+バローズがポイントを1000以上稼いでいます。
該当するのが キャンディバローズ と、ロッキーバローズ
血統の特徴としては①②が必須ですが、
①が母父・母母父ともにナスルーラ系・ボールドルーラー系に属していればOKです。
①母方にはナスルーラ系(ボールドルーラー系を含む)が必須。
②母方の5代血統表に、ノーザンダンサー系の血が必須
代表例としては、Nureyev、Lyphard、Caerleonのいずれかが欲しい。
・キャピタルシステム(モズの冠名)
POGの期間内よりは期間後がより楽しみな馬が多い傾向です。
期間中の勝ち上がり率は 2/7 で28.6%
勝ちあがれ無かったモズアスコットが後にGIを制しています。
モズアスコットは②こそNijinskyでギリギリでしたが、①②③を全てクリア、
牝馬がオークスで2着になったことがあるように、狙うなら牝馬がPOGでは良さそうな馬主でもあります。
矢作厩舎の得意なパターンに合致する事はレアケースかもしれませんが、先々まで追いかけて応援したい馬を指名するロマン込みなら、決して悪い話では無いでしょう。
<クラブ>
・サンデーレーシング
一応データを出しますが、あまり意味が無いように思います。
レース一覧・馬主(レース時):サンデーレーシング
集計期間:2010. 4.10 ~ 2018. 4.14
ソート:着別度数順
これまでの成功例はいずれも
・母がラヴまたはラブで始まる繁殖牝馬
・父がディープインパクト
・全兄または全姉が1歳上に居て、期間中の阪神競馬場で行われる重賞で好走している
が条件。
そしてそのあとの弟や妹は、ポイント荒稼ぎタイプにはなれていません。
2着で馬券になっている姉→弟が日本ダービー制覇
0秒1差で馬券にはならなかった兄→弟は皐月賞2着などで荒稼ぎ
今年はルーラーシップ×ミクロコスモス1頭のみ。
母と父の傾向を逆にすれば①②③が全て揃う血統ですので、コツコツ稼ぎを狙うならアリではないかと勝手に思っています。予想を裏切ってガンガン活躍したりしてね。
・社台レースホース
社台ファーム生産馬で①②③に該当し、リが付く馬なら条件としては問題ありません。
コツコツ稼ぎをした馬は、半兄または半姉が期間中の重賞勝ち馬であること。
これが絶対条件です。
レース一覧・調教師:矢作芳人/馬主(レース時):社台レースホース
集計期間:2013. 2.10 ~ 2018. 5.27
ソート:賞金合計順
GI勝利がまだ無い組み合わせですし、ポイント荒稼ぎタイプをするなら基本に忠実になる必要はあります。
今年は預かっていませんので、来年以降に今までの分まで取り返す活躍があるかもしれませんね。
・キャロットファーム
生産牧場はノーザンファーム一択で、先程の①②③が父と母の5代血統表でしっかりと網羅されて居る事が必須条件です。
ハービンジャー×サンデーサイレンスだった ドレットノータス は①②③を全て持っていましたし、コツコツ稼ぎとも言え京都2歳Sを勝ってくれたことを考えれば、十分な戦力と評価して良いでしょう。
プルメリアスターも①②③が全て揃いコツコツ稼いでくれたとは言え、500万をやっと勝ち上がったレベルでした。やはり父はゼンノロブロイよりハーツクライがベターですね。
GI勝利がまだ無い組み合わせですし、ポイント荒稼ぎタイプをするなら基本に忠実になる必要はあります。
今年はだいぶゆっくり進めている牝馬が1頭だけ、来年以降に今までの分まで取り返す活躍があるかもしれませんね。
・シルクレーシング
過去5年間で言えば 7/8 と非常に高い確率で勝ちあがってはいますが、①②③ではどれかが足りない状況で伸び悩んでいます。
重賞勝利ですらまだ無い組み合わせですし、コツコツ稼ぎタイプを選ぶなら基本に忠実になるしかないでしょう。
今年はロードカナロア×母父サンデーサイレンスの メテオスウォーム が1頭だけ。①②③を母父逆にすれば何とかクリアはしていますけど、矢作厩舎ではまだ結果を出していない種牡馬。
それだけに、果たしてどうなるでしょうか。
・ライオンホースクラブ
こちらは2歳の完成度だけで通用できる函館2歳ステークスを勝った経験もあり、4/7 で57.1%の勝ち上がりを誇っています。
マル外を見極める理論と言いますか、丁半バクチのような度胸が居るところですが、上手く行けばコツコツ稼ぎにはなりますね。
先程も触れましたが
③ネイティヴダンサー系もしくはミスタープロスペクター系がある。
これが母方ではなく父方でもOKと言うのがポイント。
つまり、父がネイティヴダンサー系もしくはミスタープロスペクター系であれば、チャンスはありそうです。今年の3頭はいずれも該当せず。
来日していることはまるごとPOGでは確認していますが、名前が決まっていませんし2018年6月の、この記事を書いている時点でまだ一口馬主募集中と言うのが、どうにも・・・。
来年以降のスタートダッシュ要員として検討の余地はありそうですが、今年の3頭は古馬になってからの楽しみはあるのかもしれないですね。
結論としましては、これまでの法則どおりでGIを勝つような大物を狙うより、
重賞を勝ったりして着実に賞金を稼ぐ存在・POG期間後も応援できる2歳馬を見つけるのが、肝要では無いでしょうか。
大井競馬に縁の深い調教師で、預かっている騎手も父が大井競馬の坂井英光騎手のご子息である、坂井瑠星騎手。
長い時間を掛けてでも結果を出すために、しっかりと芯のある厩舎運営をしている点はやはり好印象。だからこそPOG期間内に是が非でも結果を出せなんて、焦らせるのは禁物と考えるのも自然な気はしますよ。
矢作厩舎の得意なパターンに合致する事はレアケースかもしれませんが、先々まで追いかけて応援したい馬を指名するロマン込みなら、決して悪い話では無いでしょう。
<クラブ>
・サンデーレーシング
一応データを出しますが、あまり意味が無いように思います。
レース一覧・馬主(レース時):サンデーレーシング 種牡馬別集計
種牡馬 | 着別度数 | 1走当賞金 | 賞金合計 | 平均着 | 平人気 |
---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 8- 4- 2- 7/21 | 1989万円 | 41775万円 | 3.0着 | 1.8人気 |
ステイゴールド | 3- 2- 0- 3/ 8 | 603万円 | 4830万円 | 3.3着 | 4.4人気 |
ネオユニヴァース | 2- 1- 0- 3/ 6 | 288万円 | 1730万円 | 5.5着 | 4.7人気 |
ロードカナロア | 0- 0- 0- 5/ 5 | 35万円 | 175万円 | 6.4着 | 6.0人気 |
ハービンジャー | 0- 0- 0- 5/ 5 | 25万円 | 125万円 | 8.0着 | 9.0人気 |
ゼンノロブロイ | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0万円 | 0万円 | 8.7着 | 8.0人気 |
ハーツクライ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0万円 | 0万円 | 7.0着 | 4.0人気 |
ソート:着別度数順
これまでの成功例はいずれも
・母がラヴまたはラブで始まる繁殖牝馬
・父がディープインパクト
・全兄または全姉が1歳上に居て、期間中の阪神競馬場で行われる重賞で好走している
が条件。
そしてそのあとの弟や妹は、ポイント荒稼ぎタイプにはなれていません。
2着で馬券になっている姉→弟が日本ダービー制覇
0秒1差で馬券にはならなかった兄→弟は皐月賞2着などで荒稼ぎ
今年はルーラーシップ×ミクロコスモス1頭のみ。
母と父の傾向を逆にすれば①②③が全て揃う血統ですので、コツコツ稼ぎを狙うならアリではないかと勝手に思っています。予想を裏切ってガンガン活躍したりしてね。
・社台レースホース
社台ファーム生産馬で①②③に該当し、リが付く馬なら条件としては問題ありません。
コツコツ稼ぎをした馬は、半兄または半姉が期間中の重賞勝ち馬であること。
これが絶対条件です。
レース一覧・調教師:矢作芳人/馬主(レース時):社台レースホース 馬別集計
馬 | 着別度数 | 1走当賞金 | 賞金合計 | 平均着 | 平人気 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ステイフーリッシュ | 2- 0- 1- 2/ 5 | 1580万円 | 7900万円 | 5.0着 | 6.0人気 | |
マイアベーア | 2- 3- 1- 1/ 7 | 296万円 | 2075万円 | 2.1着 | 2.0人気 | |
ファンタサイズ | 1- 4- 1- 6/12 | 153万円 | 1840万円 | 3.3着 | 2.4人気 | |
カムイミンタラ | 1- 0- 0- 2/ 3 | 166万円 | 500万円 | 7.7着 | 11.0人気 | |
ゴールドヘリテージ | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0万円 | 0万円 | 12.3着 | 9.3人気 | |
スパイラルネビュラ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0万円 | 0万円 | 11.0着 | 4.0人気 |
ソート:賞金合計順
GI勝利がまだ無い組み合わせですし、ポイント荒稼ぎタイプをするなら基本に忠実になる必要はあります。
今年は預かっていませんので、来年以降に今までの分まで取り返す活躍があるかもしれませんね。
・キャロットファーム
生産牧場はノーザンファーム一択で、先程の①②③が父と母の5代血統表でしっかりと網羅されて居る事が必須条件です。
ハービンジャー×サンデーサイレンスだった ドレットノータス は①②③を全て持っていましたし、コツコツ稼ぎとも言え京都2歳Sを勝ってくれたことを考えれば、十分な戦力と評価して良いでしょう。
プルメリアスターも①②③が全て揃いコツコツ稼いでくれたとは言え、500万をやっと勝ち上がったレベルでした。やはり父はゼンノロブロイよりハーツクライがベターですね。
GI勝利がまだ無い組み合わせですし、ポイント荒稼ぎタイプをするなら基本に忠実になる必要はあります。
今年はだいぶゆっくり進めている牝馬が1頭だけ、来年以降に今までの分まで取り返す活躍があるかもしれませんね。
・シルクレーシング
過去5年間で言えば 7/8 と非常に高い確率で勝ちあがってはいますが、①②③ではどれかが足りない状況で伸び悩んでいます。
重賞勝利ですらまだ無い組み合わせですし、コツコツ稼ぎタイプを選ぶなら基本に忠実になるしかないでしょう。
今年はロードカナロア×母父サンデーサイレンスの メテオスウォーム が1頭だけ。①②③を母父逆にすれば何とかクリアはしていますけど、矢作厩舎ではまだ結果を出していない種牡馬。
それだけに、果たしてどうなるでしょうか。
・ライオンホースクラブ
こちらは2歳の完成度だけで通用できる函館2歳ステークスを勝った経験もあり、4/7 で57.1%の勝ち上がりを誇っています。
マル外を見極める理論と言いますか、丁半バクチのような度胸が居るところですが、上手く行けばコツコツ稼ぎにはなりますね。
先程も触れましたが
①母方にはナスルーラ系(ボールドルーラー系を含む)が必須。
これは確かに必須です。
またこれは、サラブレットクラブライオン(ライオンホースクラブ)特有かもしれませんが、
これは確かに必須です。
またこれは、サラブレットクラブライオン(ライオンホースクラブ)特有かもしれませんが、
③ネイティヴダンサー系もしくはミスタープロスペクター系がある。
これが母方ではなく父方でもOKと言うのがポイント。
つまり、父がネイティヴダンサー系もしくはミスタープロスペクター系であれば、チャンスはありそうです。今年の3頭はいずれも該当せず。
来日していることはまるごとPOGでは確認していますが、名前が決まっていませんし2018年6月の、この記事を書いている時点でまだ一口馬主募集中と言うのが、どうにも・・・。
来年以降のスタートダッシュ要員として検討の余地はありそうですが、今年の3頭は古馬になってからの楽しみはあるのかもしれないですね。
結論としましては、これまでの法則どおりでGIを勝つような大物を狙うより、
重賞を勝ったりして着実に賞金を稼ぐ存在・POG期間後も応援できる2歳馬を見つけるのが、肝要では無いでしょうか。
大井競馬に縁の深い調教師で、預かっている騎手も父が大井競馬の坂井英光騎手のご子息である、坂井瑠星騎手。
長い時間を掛けてでも結果を出すために、しっかりと芯のある厩舎運営をしている点はやはり好印象。だからこそPOG期間内に是が非でも結果を出せなんて、焦らせるのは禁物と考えるのも自然な気はしますよ。
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